忘備録

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死因

 ジーン・ハックマン氏とその妻ベッツィ・アラカワ氏。昨日報道された時には、事件性は無いという話だったが、どうも、様相が変わってきたようだ。

 外部からの侵入の形跡は無く、ガス漏れも無かったが、アラカワ氏は浴室で倒れていて、周辺に蓋の開いた処方薬の瓶があり、錠剤が散乱。遺体は既にミイラ化が始まっていたという。死後おおよそ3週間から2ヶ月程度経過していると推測されるとも。

 別室で発見されたハックマン氏の遺体は完全に服を着た状態で、そばにはサングラスがあった。突然倒れたとみられている。

 2人が飼っていた3匹の犬のうち1匹のジャーマンシェパードも亡くなっていたという。

 既に経過が経った状態ということで、死因を特定されるのは、少し時間がかかるのかもしれない。

 

 ネット記事に、トーマス・野口氏に関するものが出ていた。

 2月26日までロサンゼルスで行われていたスラムダンス映画祭で、伝説の検視官についてのドキュメンタリー「Coroner to the Stars」が上映され、観客賞を受賞したという。この検視官がトーマス・野口氏で、本名を野口恒富という、日本生まれの日本人医師である。

 手がけた検死にはシャロン・テートウィリアム・ホールデンナタリー・ウッドジョン・ベルーシなどの映画スターから政治家、ジョン・F・ケネディー大統領、ロバート・ケネディ上院議員など有名人も多く、検視官であるトーマス・野口氏自身も有名になり、彼をモデルにしたドラマまで作られたそうだ。

 映画祭の件は、くしくも、トランプ大統領が、ケネディー大統領やケネディ上院議員の暗殺に関する情報開示を公約にしていることもあって、話題に乗っかる形になったのだろう。

 既に現役は退いているものの、現在98歳で、ご健在とのこと。

 それにしても、米国で、日本人医師が検視官として、有名人の死因特定に関わっていたというのは、すごいことだと思う。