数万年前、日本列島に、絶滅したライオンの一種ホラアナライオンが広く分布していたとする研究結果が、米科学アカデミー紀要に発表された。
かつてユーラシア大陸の北側にはホラアナライオン、南側にはトラが分布し、その間には両者がせめぎ合う「移行地帯」があったとされ、日本は移行地帯の東端に位置している。
日本各地で見つかった、化石になる途上の「亜化石」標本26点から残存する有機物を採取し、ミトコンドリアDNAや細胞核のDNA断片、タンパク質などが回収できた青森、静岡、山口の計5標本について海外のデータと比較したところ、ホラアナライオンであると結論付けられた。
完全に化石化してしまうとDNAは採取できないから、どうしたのかと思ったら、「亜化石」を使ったということで納得。
それにしても、ナウマンゾウとか、ホラアナライオンとか、意外と日本に生息していた大型哺乳類は多かったということのようで、面白い研究だと思う。